第六回 名字叫王萍鹤(6-2) (第2/2页)

た彼nVに、钢先は手を振って笑う。

    「いや、俺は竜虎山に暮らしてる者だ。道案内は任せてくれ」

    とりあえず小舟を岸に繋ぎ、钢先は彼nVを伴って、南侧の岩山を目指した。

    「あんたの来た道は、観光の最终日に行く人が多いんだ。そのまま、帰るための船着き场に繋がってるからな。でもちょっと入り组んでいて、ときどき迷う人がいる」

    彼nVは、何度も强く颔く。

    「は、はい。私も、早く戻らないといけないんです。帰りの船の时间が……！」

    钢先も、充分わかって颔いた。

    「时间は知ってる。今からじゃ絶対に间に合わないぜ。だから、ちょっと険しいが、あの岩山を越えるぞ。がんばれ」

    本当に时间がないので、互いに自己绍介もなく、ずんずんと走った。

    岩山は人の背丈の三倍ほどの高さがあり、壁のように道を塞いでいるが、これを越えれば船着き场は近い。